episode-1




「かお」誕生!

















「かお」の原案...らしきもの..が出てきたのは、個展開催の半年ほど前。

「作品」として出展したのは、00年11月の多摩美術大芸術祭でのグループ展にて。

この時のタイトルは「いろんなかお」。

colored faces........最初は色がついていました。。

フルカラー211パターンの連作、ただしすべて「同じ」かたち。すなわち、

「おんなじだけど いろんなかお」











大量生産・大量消費な時代に生まれてきたぼく。

毎日、どこにでも在るおんなじものや、大勢の他人に囲まれていて...

また、時代は関係なくても、今描いた点や線と、次の瞬間描くものと、

たいした違いは見つけられなくても、全体に溶け込んだ後のイミではなく、

ひとつひとつの「それ自体」を大切にする捉らえ方を失いたくない...

そういう気持ちがこの作品のモチ-ブメント&コンセプトとなりました。







当時、言葉と言葉ではないことば(作品)でのディスカッションを

継続的に試みてるアーティストさん達との交流があり、

コンセプトをより忠実に形にしていくことへの関心がぼくの中で高まっていました。

より「おんなじ」にしたい.....







厳密に言えば、全ての色を混ぜるべきだったのかもしれませんが、

クリムゾン(赤)、コバルトブルーdeep(青)、イエローオーカー&ローシェンナー

(黄土)を混ぜた色(黒)で、白い紙に転写、

どっさり出来た滲みをPCを使って少しずつ慎重に削り、

色も微調整。現実のものとイメージ、両方に近付けて、完成!



(さらにこれを思いきって白黒コピーしたのが、

  後にラクガキされることとなる「かお」なのデス。)













紙とPC上でやったことを、こんどはキャンバスで...

敢えて不完全な版をつくり、転写後、一枚ずつ、点・線・まる をきれいに整理。

大きさは上半身すっぽり包めるくらい。

個展「かお」では、これを18枚、展示しました。



「絵」とか「描く」とかいったこと、物体や手仕事への執着は

疑ってみてもやはり、何かアル、らしく

今のところ、「自分の中の絶対値のようなもの」なのだろうと思っています。

「オレは絵が描きたいんだ!」って言っちゃえば済むんだけど、

哲学しちゃうお年頃なぼくは、個展が終わった後もなお

「かお」についての探究を続けました....................

............が、こちらについてはまたいづれ..................







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