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「かぼちゃいのち」 yarn on KINARE, 2013, (c) ishikawa kazuharu, courtesy of YUKARI ART |
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the report of い し か わ か ず は る 「 線 の 旅 〜 十日町におじゃましております ! 」 @@ 「 大 地 を 包 む 〜 繊 維 からの 再 考 」展 @2014, 7/20 ~ 10/20 新潟県十日町市 ・越後妻有里山現代美術館 新潟県十日町市におじゃまして、 出会ったり笑ったり、そしてもちろん、絵を描いて、 展覧会に参加しました。 六月初旬、ノートとペンを携え、十日町へ。 山里奥の更に奥の奥、棚田の田植えや、 町の織物工場、国宝火焔型土器などなど、あちこち見せてもらったり、 自転車でぶらり信濃川沿いを行き、 家屋や倉庫、道路標識までも全てが対積雪仕様なのを関心して眺めたり、 居合わせたアーティスト、スタッフさんたちと夕飯囲んでわいわいしたり…… これだけ読んだら遊んでるだけやん!て気がしてきたけど、 ノンノン、こんなふうに過ごして、見て聞いて捉えた感覚。 厳しく豊かな環境の中で、にんげん生きてきた、生きとるんやなぁ〜ってとこ。 自ずときちんと作品テーマは、定まったのであります。 それは、 ずばり、「いのち!」 たくさん描いたドローイングから、 ギュギュッと選び抜いた線を、素敵空間に於いて展開しました。
↑ 階段を昇りきった目の前の壁面に、さらに昇り行く「 棚田walkerz 」。 ↓ 「清水の棚田」 on 窓。眼下に水面が見えますfeat.アイボリーのしましまは、真田岳彦さんの作品の一部。
↑ 宿の早朝、裏の畑に花咲く南瓜を見た。大地に根を張り葉を広げて太陽をいっぱいに貰ういのちの姿。 西日差す正方形の空に向かって、「かぼちゃいのち」。 ↓ 見守るなら行き交う人の姿が重なり、或いは、見上げるならば空に捧げる「土器!土器!」。
所変わって東向きの窓に、毎朝九時この辺を掃く人の姿。何気ない日常の一コマに感謝を込めて「キナーレの朝」。
↑ 地震で壊れた棚田の復興を祝ぎまくって唄い踊る二人の舞踏家をちょこんと空にのせてみた「祝の舞」、 ↓(美術館と同居→)FMとおかまちスタジオの目の前の窓に、「稲」。田植え直後の稲達の姿。稲讃歌。 昼は水面をば借景。暗くなるとマッシモ・バルトリーニfeat.ロレンツォ・ビニが映り込みます。
↑↑↑(美術館併設→)バルのカウンター席の窓に大きく、「笑顔の場所」。 六月ここで開かれた結婚披露宴におじゃまして、良い笑顔をいただきました。 ↑↑ 十日町の案内人・今回大変お世話になった方の像、「ビッグみちこさん」。 実はすっごく似ていてます。 ↑ 同じくバルのテーブル席の窓に、宿のスタッフさんの姿。美味しいご飯を「もぐもぐ」。
導線の終点・渡り廊下の南向きの窓。 丹念な繰り返しで織り上げていく毎日。その手に敬意を表して「空を織る」。( 糸提供:渡吉織物さん ) そして、展覧会会期中には、 ガラス越し画家観客対面式即興糸線画を公開制作。 この美術館、先述のラジオ局やバルのほか、カフェテリアと、銭湯とも 同居していて、一階中央の広い浅い水場は普段からちびっ子の遊び場でもあり、 回廊ではしょっちゅう市やら催事が開かれたり、 また、すぐ隣りは道の駅だったりして、町の日常との境界が曖昧なんですよ。 でもそれが 美の錐を現すかのような極めて真四角な建築デザインに対し全く矛盾せず感じられる不思議。 …そんな魅力的エントランスにて、捕まえられた人々がモデルって次第です。 内と外とが接しかつ光の通り抜ける場で向かい合うライブ。 正にいま、線が生まれる! 付き合ってくれたみなさんありがとね。楽しかったね。
「線の旅〜十日町におじゃましております!」 yarn on KINARE, 2013, (c) ishikawa kazuharu, courtesy of YUKARI ART photo by kazuharu & NPO Satoyama Collaborative Organization さてここで CM。 今回、画集を作りました。 十日町にてノートにペンでたくさん描いた即興線画から、20撰。 展覧会本編で空間的展開へと持っていったセレクトとは、少し違う内容です。 しかも、各ページ、呟き付。 「 線のノート 二一〇三年 新潟県十日町市編 」 お買い求めは、越後妻有里山現代美術館・ミュージアムショップへ GO! 展覧会公式情報は こ ち ら 現場感あふれる こ ち ら もご参照あれ。 十月、 展覧会は終了し、数日後には、あの名作たちも完全撤収。(涙) 口々に惜しまれ、「雪の頃も見てみたかった」との声も。 だから、また、きっと… って思っています! 再見!十日町! 2014.0123.KAZUHARU
駅前には、「大地の芸術祭の里」とうたう幟。 縄文時代から人が暮らしてきたこの土地は、 世界中の芸術家にとっても刺激たっぷりなのであります。 しかしてここは「芸術祭の里」。いつでも何かしら ピチピチ生きのいい創作、表現が公開されとるのです。 今回の展覧会もそのひとつってわけ。 歴史深くこの地に関わりある「繊維」が主題。 招かれたるは、繊維を扱う17組のアーティスツ。 敬 称 略 御 免 下 サイ! 真田岳彦.........からむし文様あしらう長〜いフィルム(米20%含有)を水に浮かべるとっても大きな「大地をつつむ皮膚」 手塚愛子.........織物から縦糸だけが規則的に引き抜かれ超美しく垂れ束ねられる、その名も 「縦糸を引き抜く」ほか。 坂爪康太郎.......真っ白な壁に、仮面と、布と、黒一色のペインティング。踊る、「我々の群像」 磯崎道佳.........ぞうきんで作る等身大の眠る動物たち。みんなで雑巾縫ったり触れたり休んだり出来る参加型作品。「ぞうきんぞうたち」 大川友希.........着物を繋ぎ合わせて造られたカラフル御神輿、「 MIKOSHI 」 三木サチコ..........ガラス繊維強化樹脂(FRP)と和紙と彩色による詩的有機的オブジェ、「 venus 」ほか いしかわかずはる.....美術館のあちこち直に糸で線を描く、「 線の旅〜十日町におじゃましております! 」 柵瀬茉莉子...........「樹皮をつぎはぎする」 という繊細な作品群。 衣服生物研究所......剥製及びセルロース系繊維による'標本'展示、「 biocolothical-specimenbanking 」 関美来..............球根を染料で栽培する、「生命の形は残り、広がる」 永井俊平........Tシャツを解いて造られた人型、「おさまる」 宮園夕加........ニットの動物像、「 conte 」 保田智美........かな文字を抽象化する水彩 on 和紙、「 或る事象による痕跡 09-01 」 中村敬..........創作和紙そのものによる表現、「渦」 西尾美也........大きさも色もデザインも様々なたっくさんのボタンがテグスに吊られてる、「 1000 Coordinates:ボタン/ 雨 」 潘逸舟............ 服が海から戻って来るなど、海に向き合うビデオインスタレーション、「海の形」 柳楽晃太郎.......大勢の参加者とともに巨大な一枚の布を織り上げる運動会のような 「 ギッコンバッタン - 世界一の布を織る 」 ね、さっと読んだだけでも楽しそうでしょ?残念ながら終わっちゃったのよ〜。 それぞれにとっての「繊維」の意味、素材・モノとしての様相、 また地域やお客さんとの関わり方や、既存の現場状況との絡み方、等々 「繊維」という共通項が明確な分、かえって広がり豊かな展覧会でした。 ほんと、拍手贈っちゃう。 この展覧会にお招き頂き、わくわくどきどき光栄ではあったのですが、 同じ分だけ、超緊張もしていました。 なんだか、試験のような、「自分を問われる」気持ち。 ぼくの表現に於いて「繊維」とは、すなわち「糸」。 「糸」は「線」を顕す相棒。 ぼくは「線」を描く。 世界はじっとしていない。止まらない時間。 「いいな」を「線」で捉える。 「線」とは、そこにあって、そこにないもの。 「描く」ということは、世界を自分で決めていくようなもの。 動くことのない「線」にも流れる時間。 だからどうしたって少しずれている。 寄り添ったって、ずれている、その近さとズレを 面白がってくれ給へ! 「線」が「糸」を伝って君ん所に届けば、それが「線の旅」。 そんなわけで、連日深夜迄制作。 学芸員他スタッフさん達を付き合わせ…。 みなさんえらい!ありがとう。 関係者各位、special ThanQ っす! 2014.0123.KAZUHARU |
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