GEISAIミュージアム に 「家族」 というタイトルで出展しました。

GEISAIは誰もが参加できる、ジャンル不問の芸術祭です。

毎回芸術文化各界の著名人5名くらいによる審査(ちなみにGEISAI-5の審査には松任谷由実さんが加わりました!)

やその他諸々のスカウトなどもあったりで、現在無名のアーティスト(ぼくもそうですが)にとっては、ちょっと旧いけど

スター誕生”のような機会でもあり、また、サブカルでインディペンデントな(つまりタフな)アーティストも多く、

オリジナル作品やグッズを「欲しい人には買える、いいかんじの値段」で売ってたりするので、お客さんにとっては、

ちょっと素敵な“アートのフリーマーケット”だったりするかもしれません。

GEISAIミュージアム”は、世界一高い所にある美術館のあるビルの24階の特設会場にて開催されました。

テーマはズバリ「美術のド真ん中!」...ということで、審査員は現在バリバリ活躍中の、キュレ-ターさんや美術館・博物館

館長さんたち全5名。そして、審査は金・銀・銅賞の決定ではなく、おそるべき「全順位完全決定システム」!!

257組の出展者たちにはもちろんのこと、審査員のみなさんにとってさえも、

手に汗にぎり、コメカミに冷や汗ながれる楽しくもシビアなアートイベントとなったのではないかと思います。(ホントに。)

会場は常、込み気味。お客さんのおもしろいもの、素敵なものに出会いたいっていう期待と気迫に、本当にどきどきしました。



2003年12月14日快晴の六本木ヒルズ、「空の上のGEISAI」は、とても思い出深いものとなりました。

では、ぼくが参加・体験したGEISAIミュージアムと、出展作「家族」についてのレポートをちょこっとずつ

させていただきたいと思います。



・ ・ ・ ・ ・ ・  G E I S A I   M U S E U M  r e p o r r r t・ ・ ・ ・ ・ ・

03/12/14 suny suny sunday・one day only

10:00~18:00 

on 六本木ヒルズ森タワー24 F



いしかわかずはる出展ブースNo....『B-045』

        ブースサイズ..... 2ブース(2mX1mX1.8m)

         出展タイトル.....「家族」

        出展内容.............「家族」(oil-painting on canvas 130.3cmX162cm)1枚

                オリジナルポストカード42枚

                   (「家族」7枚,「家族」画中登場人物3人のポートレート18枚,
                    「家族」関連作品17枚)



審査について

・審査員.........逢坂 恵理子さん(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)

       岡本 敏子さん(岡本太郎記念館館長)

       北原 照久さん(横浜ブリキのおもちゃ博物館館長)

       南條 史生さん(森美術館館長)

       蓑 豊さん(金沢21世紀美術館館長)
※開館準備中の美術館につき、仮称。館長就任は4月の予定。



・審査過程 1. 出展自体は無審査。(いわゆるアンデパンダン。つまり誰でも参加できる。)

      2. 『床面積1m X 1m X 高さ170m』を基本単位に整然と区切られた会場を、出展者それぞれが

        申し込んだ分の空間を一日占有。この状態で、一般開場一時間前より審査開始。

      3. 審査時間は5時間。審査員は会場をすべて回って一人百点満点で採点。

      4. そして集計。合計点数と順位がクールな数字として出てくるわけです。

      5. 15時、結果発表!.... の予定が一時間近く遅れる。なんだか大変だったみたい。

        会場の真ん中の特設ステージにて、特別賞(リキテックス賞、リブロ賞)、審査員個人賞、総合順位1位・

      2位・3位発表。審査員の皆さん、さすがに個性的。いい話を聞くことが出来ました。そしてBEST3ランクイ

      ン&受賞者たち、みんな「まさか自分が!!!!」というかんじのリアクション。

      審査結果速報はこちら→☆http://www.geisai.net/

       今回はいつものメダルではなく、表彰状の授与。金縁の絵の部分が村上隆さんの「お花」デザイン、そして直筆サイン

      入り。リキテックス賞は、絵具10万円分! 個人賞においては、言っていいのか?、岡本太郎の作品や、

      かっわいい~ブリキのおもちゃなどの景品も出てました。

      いいな~いいな~、と思いつつも拍手で祝福!

      ほんとにほんとにおめでとう!!!!!!



       17時より、ランキング1~50位が掲示板に貼り出され、公表。 and 出展者のみに『全順位ランキング表』配付。



・審査結果  審査対象.......257組

       満点...............500点

       最高得点.......365点

       最下位...........115点

       特徴...............同点少なからず。(130位が20組など)

       ぼく...............245点、44位。(同点計10組)

             辛うじて50位以内にランクイン。心境は複雑です。

             今回は直球!絵一枚で勝負だ!! という意気込みと、作品への自負はしっかりとあったものの、

             ほとんど挨拶だけで素通りに近い人もいたり、

             質問のあった逢坂さんにも、たどたどしい説明しかできず終いというのもあり、

             こりゃダメだろな~と思っていたので、正直ほっとしています。吾輩、まだまだなのです...



作品販売

      作品/価格/出展数・販売実績

      ・「家族」(oil-painting on canvas 130.3cmX162cm)/5万円/出展数...1/売り上げ...0

      ・ オリジナルポストカード/150 円/出展数...42枚/売り上げ...11枚

       (「家族」7枚完売,「家族」画中登場人物3人のポートレート18枚完敗,
                              「家族」関連作品17枚うち4枚)



      総売り上げ...1650円



      100号(130.3cmX162cm)の油画に対して5万円という値段は、いわゆる『相場』からすると破格のようです

      が、「欲しい人には手が届く」設定にしたかったので敢えてこの値段にしました。

      絵をじっくり見てくれたアートディーラーさんに「5万円でいいんですか!!!」と言われたので、

      お、買ってくれんのか?と思ったけど、買われず...(悲)

      通路を挟んで向かい側のブースの松山賢さんは、ぼくのと同じくらいの大きさの作品を

      80万円という価格で売っていました。自ら価値を打ち出す、というやり方。ぼくの「5万円」

      について、「要らないから安くしてる、という誤解を生むのでは?」との指摘をしてくれました。

      また、別の人からは、「低価格で売り始めたがために何年経ってもなかなか値が付かず、

      作品は売れてもお金は儲からないっていう人がいるよ。」とのお話も。 ちなみに松山さんの

      作品は、GEISAIミュージアム直後、彼の個展にて見事に売れていました!.....ぼくのは結局売れず..。(哀)



      『作品そのものの魅力、買える値段、管理可能であること(大きさや耐久性)』これが揃えば

      バリアはNothin’! でも「高くても、でっかくても、身を切る想いしてでも、欲しい!」と

      いう気持ちにさせるくらいでないといけないのかもしれませんね。 前者、バリアフリー型の

      考え方を選んだのは、ぼく自身が「欲しいけど買えないや..」という思いをすることが多い

      ということ、「日本じゃアーティストはやってけない」なんて愚痴言ってないで開拓していこうよ、

      と思うからです。高くて良い品、安くて良い品、いろいろあれば入口も増えるんじゃないかな...

      リスクぐらい自分で負いまっする。

      「これが良い」とされたものを「いいな~」って味わうのもいいんだけれど、アーティストにも

      お客さんにも(そしてぼくにも)、自分自身の感性を研ぎ澄まして、

      未だ見ぬ宝物をみつけてほしいと思います。それはきっと、楽しいことだと思ふ。

      ......................................未来とか文化とかって、自分達で創ってくものだと思いませんか?



       なんて、言うは易し。売れなかったのです。(涙)         精進します!!



GEISAIミュージアム出展参加にいたるまで...



0. 東京芸大も、武蔵野美大のも、ぼくの卒た多摩美術大学の「芸術祭」も略して

  「芸祭」と呼ばれています。実行委員(泊まり込みの警備)をやったくらいなので

  思い入れは深め。 そして卒業と同じタイミングで“GEISAI”なるイベントがスタート。

  もし別の名前だったら参加してなかったかも??

1. GEISAI-1 に参加。チアマン村上隆さんの「スーパーフラット」というコンセプトに

  共鳴するところがあると思ったので、誰もが参加できて、その結果のひとつひとつが作品となる、

  『いろんなであい いろんなかお』という作品を出展しました。

  お客さんには楽しんでいただけたようなんですが、ぼく自身は今まで味わったことのない

  苦しい気持ちに負けそうになっていました。「そこそこいけてる無名のアーティストたち」の渦の中に

  完全に埋もれてしまっている!これはやばい.....  暗い顔を見せるわけにもいかず、

  ブースから離れたり会場を飛び出したり戻ったり....



  これではならじ。



2. ...ということでリベンジ戦のつもりで、GEISAI-2に参加。

  占有容積は前回の3倍、3ブース。東洲斎写楽の「ニ代大谷鬼次の奴江戸兵衛」、

  ダ・ヴィンチの「モナリザ」、ムンクの「叫び」のカバー作品 (油画) 3枚を出展。

  タイトルは『世界名画選』。MAYAMAXXさん、カイカイキキ、三宅信太郎さんに対抗して(?)

  ライブペインティングなんかも実施。 精神的には好調。ポストカードを販売してみたところ、

  売れ行きも好調。また、懐かしい友達がはるばるやってきたり、お互いの作品は知ってるんだけど

  会ったことのなかった人にやっと出会えたり、話は遡るけど『H』02年6月号に

  『いろんなであい いろんなかお』in“GEISAI-1”の写真がちょこっと載ったりと、

  嬉しいことがいっぱいでした.....



  他のブースにどっきりさせられたのもいっぱいありました...

   なかでも飛び抜けていたのは、三宅さんのきぐるみライブペインティング『SWEET☆STAR』!

  ぶっちぎりのインパクト!

  底抜けのおバカな面白さと、きれ~いな線。人だかりもすごかった...

  やはり、考えさせられるものはあります。「作品の力」って何だろう? と。

  ウケるとか、伝わるとかだけが価値ではないのだけれど、

  「個性」や「内側」に向かいながらも、「他者」の心を惹きつけるもの。

  僕が鍛えるべき力。

  まだまだ、まだまだだ。。。   



   3. GEISAI-3 には出展しませんでした。

  「EYE OF THE TIGER by サバイバー」というサブタイトルに、弱肉強食なニュアンスを感じ、

  自分のスタンスとは違うなぁ~と思ったのがひとつの理由です。

  3 は、お客さんとして「参加」。

  どういうわけだか自分が描きそうで描かないタイプの絵を描いてる人のポストカードを買ってしまった..

  それはともかく、会場回って痛感したのは、接客の重要性と、そしてシビアだけれど、

  心掴まれるものと、そうでないもののコントラスト。(もちろんこれは主観ですが...)

  う~む、なるほど。。。一日でけっこう勉強させていただきました....

  

  しかし、何かが欠けている... 



4. ということで(?)、 GEISAI-4 出展!!

  やはり自分はこうでなくては! 参加を決め、のっけからうきうき。

  村上隆さんがパーソナリティーを務める深夜のラジオ番組『FM芸術道場』を聴きながら

  ヴォルテ-ジは上がる一方.... 

  4 への出展タイトルは『いしかわかずはる ART WORKs』。

  ここ数年間の自分を、オールジャンルでお見せ(お店)して、敢えてまとめず、お好み焼きみたいに

  楽しんでもらえたらgoo....これがテーマでした。「まとめない」という方針を採っただけにさすがに

  まとまらず、4のために作った90X90cmのセルフカバーペインティングも直前で却下。

  今回何が具体的に大事なのか?練りに練り、時間の限り転がしてみたけれど、

  もっと良くなれたのになぁ..と、いまだに思います。

  最終的には、全面白色塗布したフスマ(廃材)と黒色MDF(合板)を組んで立てた壁と、

  床に敷いた黒ダンボール板(兼、梱包・緩衝材。)に、ペインティング、ポストカード、

  Tシャツを掛け、立て掛け、貼り、並べたりなどして、展示&販売。 全体としてはこまごまとした

  印象。ですが、2X1X1.8mの小さな空間に、たくさんのものが混在しながら互いを活かしあう良い

  バランスを保てたのではないかと思っています(自己評価)。

  作品(絵)の内容は、描きためてきたクロッキーや、『かお』のシリーズ、『名画選』シリーズ

  の前身~最新までと、様々。自称する自分ではなく、等身大の自分を確かめたいという気持ちも

  あったので、やって良かったと思います。そして、自己満足に終わることなく、

  何人もの人に好評をいただけたのは本当に嬉しいことです。

  GEISAI-4では、今までにも増して「お客さんとのコミュニケーション」を大事にしたいと

  思い、片時もブースを空にしない方針を採りました。『デザインフェスタ』出展経験のある

  小澤 唯さんに売り子スタッフを依頼し、休憩や審査発表の時間など、ぼくが不在の時もばっちり

  接客。 おかげさまで売れ行きはGEISAIでの自己ベスト、約2万円。「売れっ子」に比べれば

  ちっぽけですが、初めて面識のなかった人にペインティングが売れたので、

  すんごい嬉しかった... 謝謝。。



5. GEISAIミュージアム では、4の「オールジャンル」とは対照的に、「絵一枚」の出展に

  絞り込んでみました。

  GEISAI-4 終了から僅か3ヶ月後の開催!ということで、時間もお金も余裕のない状況でしたが

  やるしかNOTHING!! ......公式パンフ用の自己PR原稿の作成とともに作品イメージの方向が決定。

  デザインの違う3種類のDMによる集客効果のレベルアップを考案、

  画中に登場予定の3人の顔の部分(の下絵)を仕上げ、DMにのせて先行リリース。

  さらに郵送用と設置配付用のテキスト(宛名面)を分けて作ったり、

  情報の一部訂正や更新もしたので、いったい何種類つくったのか....。

  今回のDM設置の標的は画廊と書店。後者については初の試みだったのでちょっとドキドキ

  しましたが、好意的に受け入れてくれるところがほとんどでホッとしました。

  レジの真ん前や、公式パンフのすぐ近くに置いてくれたところもあり、感激。

  手にしていってくれた人も少なくなかったみたいで、謝謝。。

  

  そんなこんなでいろいろ準備中なさなか、ぼくは悪夢を見てしまいました。

  それは、「ぼくの不案内のせいで遠路はるばるやってきた人が六本木ヒルズに来る迄の道に迷い

  入場前に疲れてしまう」というものでした。.....そういえば、周辺の地理なんか全然把握していない....

  というわけで六本木へGO! 

  六本木ヒルズ最寄りの地下鉄各駅から「迷子シュミレーション」しながら、目印になりそうなものを

  メモに取り、写真撮影。当初、道案内レポートを作成するつもりでしたが、聳え立つ巨大ビル!

  目立ち過ぎ!!迷子になりようがないことが判明し、ひと安心。実行委員会作成の分かっりやすぅい

  アクセスマップがweb上でも公開されたので、そちらを見ていただく作戦に変更。

  夢に翻弄され取り越し苦労に終わったというわけでした。。。変なパフォーマンスも観れたし、

  散策できたからまあいいか~



  無い時間をみるみる費やしながらも、妥協してしまったら意味が無い!...というわけで

  結局、作品を仕上げたのが当日の前日。

  充分な乾燥を待たずして梱包。

  そして  い   つ   の 間 に か 朝 ...............

   一路、六本木ヒルズを目指す。

  いろいろいろいろいろいろ頭の中を駆け巡るけれど、とにかく無事に運び込まなくてはならない。

  徒歩&subwaY ! でっかくてけっこう重くなってしまった荷を担ぐ、押す、転がす...

  なんとか大江戸線六本木駅到着。

  しかし、エスカレーターには人がいっぱい。先を急ぐ僕は地下40mから一気に階段を駆け上がる。

  ぐぉぉぉぉ~ ...でもこれじゃぁ、会場を目前に死んでしまうと気付き、途中からおとなしく

  エスカレーターを利用、呼吸を整えつつ、地上へ...

  うぉぉぉぉ~...爽快な晴天!!重いけどしんどいけど限界だけど、うれしい!!!!

  午前8時近く、ようやく森ビル到着! GEISAIスタッフ(案内役)の姿にホッと一安心...

  「おはようございま~す」...って、オレ全然おはやくないやんけ~!!

  審査開始まであと1時間。

  めったに発現しないであろう集中力で、設置作業を強行。なんとかセ~フっっっ

  疲れもふっとんで、なぜか心も快調! さあ、はじまるぞ~

  

  

  


to be continued...





「家族」について

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