ただいま ! 第一室正面及び右側

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いね
silk, cheesecloth, oil, panel. 18 x 14 cm. 2014


植えたての稲。
地塗りと僅かな着色を施した板の上に、寒冷紗を二枚、ビシッと
かつ、それぞれ少〜しゆがめて重ねる。微風を受ける水面のよう
な効果を得たかも。 そして、線が生命の姿そのものたれと願い
ながら描く。



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ララバイ(橿原神宮前行き)
wool, oil, canvas. 194.0×130.3cm. 2007


近鉄電車に揺られながら、目の前を流れて行く車窓と、居眠りする人々。
どこか一地点にある瞬間の景色ではなく、ゆっくりと多重露光された光景です。
時間の中にある線をつかまえることが、いつの頃からか僕にとっての自然に
なっていました。電車の中で居眠りしてる人を描くことがぶっちぎりの割合で
多くなったことに気付き、それも不思議な話、居合わせた赤の他人
たちと、同じ慣性の世界でおおげさに言えば運命を共にしているわけで、
疲れて眠っているなら、子守唄を唄ってあげるような眼差しでありたいなと。
そういうわけで、「ララバイ」と名付けました。




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花と森さん
cotton, hemp, resin, egg tempera, gouache, glue, vernish, brass nail, stainless steel nail, wooden frame. 29x24x2.5cm. 2014


昨夏、新潟・十日町市の里山現代美術館にて滞在制作をしました。
この人は、宿夕飯にて相席となった舞踏家の森さん。
棚田の復興を言祝ぐ舞を終えて、すでに赤ら顔。
テーブルには宿のおばさんが摘んだ花が活けられている。
同じくご相席の限界花道家・上野さんとともに、「活ける」とは何か?
とかいろいろと壮大なトークを繰り広げ…。
そんなわけで、「花と森さん」。あれこれ哲学しながら、こまごま実験
しています。木枠に麻糸を巻き付け、テンペラ絵具で密かに着色。明度を上げて、
経糸の隙間部分では、麻糸の毛羽を必要最小量だけうまいこと縒って、
小さな小さな繊維の橋を造っておいてそこに描線を走らせる。などなど。
窓辺に置くと光を通したり、状況によって見え方様々に変わるんですよ。





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suica 専用(三鷹駅改札)
wool, silk, ballpoint,oil, canvas. 53.0×65.2cm. 2006


次々と改札をくぐる人々。路線図や広告や標識。2006年作。
糸 で どこまで表現出来るんだろう? と、試してみた作品。
これはひょっとして、どこまでも!? 何かを掴んだ、自分史的に
キーとなる作品です。



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東京電車
cotton, aqrylic, canvas. 130.3×97cm. 2010


直線、曲線、縦に、横に、ちょっと斜めに、
ぐっと集中、或は、ふわりと、
線のグラデーション と呼べそうなこの一点。
淡い色調は、この時の光や空気。たぶん午前中かな?
「線はすべてを表す」と述べた、松本竣介
(1912-1948 / オレ超リスペクト)は、
定規を使ってズビーッと強い線で街を描いた
(超かっこいい)けれど、
僕にとっての東京は、けっこう柔らか。
この水色で描きたくて、でも糸が細いから、ダブル。
線の中に谷が出来るので、そこだけほんの少し濃くなります。
背景の「白」には、実は、様々な色彩が散りばめられています。
パステルカラーよりももっともっと淡く、眼で見てぎりぎり
分かるか分からないか分からないくらいの差の色彩と筆致で、
ようやく得た「白」です。目に優しいでしょ?


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葉月
wool, plexiglass, wooden frame. 74.6 x 56.4cm. 2008


車窓には、夏の空。そして、ひととき休む人。
作者としては、他のと変わらず自然なつもりなんだけれども、
「何描いてあるか分からん」との声が続出。
それだけ極端な作品ということなんだなぁということで、選出しました。
「何が描いてあるか」より、「どんなふうに感じるか」、
線そのものの雰囲気を味わって頂ければ幸いです。




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wool, aqryl, canvas. 100×80.3cm. 2008

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キャンバス裏面にははっきりと「奏でる」と書いちゃったんだけれども、
正式タイトルは漢字一文字で「奏」。「かなで」と読んで下さい。
即興の尺八演奏を、これまた即興的に描き留めたもの。一期一会。



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おれのアジト
wool, plexiglass, wooden frame. 73.1×58.2×8cm. 2009


友人の友人とまったりと呑む。
透明のアクリル板を三層重ね、3D構造になっています。





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バスを待ちながら
wool, aqryl, canvas. 130.3×89.4cm. 2010


夜発朝着の長距離バス。乗り遅れたくないから早めに来たが、
肝心のバスは、時間を過ぎてもなかなか来ない。
バスを待ちながら、バスを待つ人を描く。
線的構造の自転車を線で描く愉快。


2014.0920.KAZUHARU










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